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和太鼓はブームといわれた一時期を経て、パフォーミングアーツの世界に十分な地位を築きつつあると思える。
また、水準の高いアマチュアが各地で活動し、高い鑑賞力を持つ和太鼓ファンがいる。
こういうことから、プロ活動を支えるに十分な土壌も形成しつつあるかのように思える。
しかし、十分な動員が確保できる太鼓チームがいくつもあるのか、というと周知のようにそうではない。
また、プロの太鼓チーム側に観客のニーズにふさわしい上演数とバリエーションがあるかというと、十分とは思えない。
つまり、もっとたくさんのさまざまのプロチームと公演数が必要だし、それに見合う観客は潜在していると思う。
一方、和太鼓は他のジャンルにくらべて、グループ間のプレイヤーの移動が少ないとか、練習方法などが一般化していないとか、閉鎖的な側面が多い。
また、観客側も音楽を楽しむというスタンスどころか、自分のお気に入りチームのみ支持し、そのチームのスタイル以外認めない、といった観客側の閉鎖性も多く見受けられる。
こういったことを改めていくことが、潜在する観客を掘り起こすことにつながると思う。
そこで、ひとつのあり方として2つのプロチームのセッションを企画した。
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